小説
変身―カフカ・コレクション (白水uブックス)作者: フランツカフカ,Franz Kafka,池内紀出版社/メーカー: 白水社発売日: 2006/03/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (48件) を見る
駆け出しの小説家の作品に共通して言えるのは、 文章全体はイマイチなんだけど、 あるページのあるセンテンスだけが200点満点によかったりするところだと思う。80円のチェリーパンみたいな感じ。 チェリーパン自体はおいしくないけど、 真ん中に入ってる砂糖…
東京奇譚集 (新潮文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/11/28メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 84回この商品を含むブログ (313件) を見る「ポジティブだ」と周りからもよく言われるし、 自分でもポジティブなほうだと思う。でも、ポジ…
カンガルー日和 (講談社文庫)作者: 村上春樹,佐々木マキ出版社/メーカー: 講談社発売日: 1986/10/15メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 120回この商品を含むブログ (162件) を見るイパネマ娘。
最近、自分の一番好きな感情が 「寂しさ」 だと気付いて、 私ってやっぱりものすごい根暗なんだと再認識いたしました。 私の中で、 愛しさと寂しさ ってすごい近い。もっと知りたいなぁ分かり合えたらなぁ と思えば思うほど、その限界に気付いて 「寂しく」…
安部公房は医学部を卒業するとき、大学とも医者の職業とも縁を切ることを決心していて、 でも卒業面接の教授はとてもやさしい質問をして、 安部に医者になる道を開いておいてあげようとしたんだそうです。 その質問は「象と人間の女性の妊娠期間の長さを比較…
黒い雨 (新潮文庫)作者: 井伏鱒二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1970/06/25メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 68回この商品を含むブログ (85件) を見る大江健三郎がとても井伏鱒二を慕っているので読んでみました。高校時代に課題図書で渡されたからずっ…
少年H(上) (講談社文庫)作者: 妹尾河童出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/06/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 144回この商品を含むブログ (35件) を見る少年H(下) (講談社文庫)作者: 妹尾河童出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/06/15メディア: 文…
草枕 (新潮文庫)作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/09メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 71回この商品を含むブログ (90件) を見る身震いするような日本語。「民族主義」と言われます。 でも、壁は厚い。小説や詩や絵や建築は 同じ血と 同…
太宰みたいな人間と 一回でも恋愛できたら そのあと どんな地獄に落とされても 自分の人生後悔することないと思う。 真剣に心底そう思う。
オリンポスの果実 (新潮文庫)作者: 田中英光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1951/09メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 7回この商品を含むブログ (17件) を見る父の本棚から持ってきた一冊。 特別な描写や特別な文体があるわけではない。 二度は読まないだ…
スプートニクの恋人 (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/04/13メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 67回この商品を含むブログ (369件) を見る一日雨で、久しぶりにこの小説を読み返す。予定が無いという予定の大切さを理解してく…
年に4回訪れるお気に入りの服やがある。 店員が好き。 大久保さん。 行くといつも長居をしてしまう。大切な話をしてくれる。Keep calm and carry on.なんというか、 時間を含めて その空間が そのまま愛しいと思えることって貴重。刹那的な愛しさ。 そこだ…
この本を読むと、 バスを待っているときに出会った おばあさんを思い出す。記憶と認識。ぐるぐる回る。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1988/10メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 55回この商品を含むブログ (381件) を見る村上春樹は何なんだろう。まるで私の悩みを知り尽くしてい…
久しぶりに 武者小路 実篤 という名前を聞いたので読んでみた。高校生のころ、 彼の「新しき村」の話を聞いて、 ものすごく危険な印象を受けた。あまり好きなタイプの作家じゃない。でも、この本の自序は暗記するほど読んだ。 単純だけど、こんな風に考えた…
前半。 自分は登なんじゃないか?と思う。中半。 自分は竜二なんじゃないか?と思う。後半。 ・・・。 自分の中の登が、自分の中の竜二を徹底的に批判してきた。 いい時期に読んだ。タイミングに感謝します。自分の”内側”と、違う言葉が口から出てくると、自…