午後の曳航 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/07/15メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 21回この商品を含むブログ (60件) を見る

前半。
自分は登なんじゃないか?と思う。

中半。
自分は竜二なんじゃないか?と思う。

後半。
・・・。


自分の中の登が、自分の中の竜二を徹底的に批判してきた。
いい時期に読んだ。タイミングに感謝します。

自分の”内側”と、違う言葉が口から出てくると、自分自身が削られていくような感覚に陥る。
錯綜している内側に、ちょうどいい器がなかなか見つからないまま、気がついたら2月が終わった。
かたつむりに憧れるヤドカリのようだなぁと思ったりする。
自分自身と一緒に成長してくれる殻が欲しい。
でも、それを生まれながらに持っていないヤドカリな私は、真剣に探さなくちゃいけないんだなぁ。
無意識で、嘘をつくようになったら、どうしよう。

そんなことを考えさせられた。
舞台が横浜なのが、読んだきっかけなのだけどね。