合従連衡の挟間で ホンダ神話 2 (文春文庫)

合従連衡の挟間で ホンダ神話 2 (文春文庫)

(1)に続いて読んでみた。
藤沢武夫ファンの私にとっては、断然(1)のほうがおもしろかった。

新聞記者さんらしい文章。
当時の政治、経済的なバックグラウンドも含めてとてもわかりやすい。
数字が多くても苦にならないし、ちゃんと「よみもの」になってる。
自動車業界全体についてよく分かる。



会社名に「神話」という名詞がつくこと
についてちょっと考えてみた。

仮に自分の会社の名前に、将来「神話」とついて語られたら悲しい。
でも、実はそっちのほうが影響力があったりするのでは?と思う。

松下神話
なんて言わない。

トヨタ神話
もあんまり聞かない。

経済的な影響力の差は言うまでもないけど、
メンタル面での影響力は果たしてどうなんだろう?


「企業経営の命題は永続性だ!」
なんて言ってる私にとって、これはけっこう興味深いテーマである。

経営者が死んで、そのあと会社がつぶれたら、
あとはもう、人間の記憶の中でしか生きていけないんだもんなぁ。

そのとき、どんな「カタチ」で残るかは
けっこう重要だよなぁ。


なんていうことを考えながら、
改めて自分は
どうしてこんなに先先先のことばっかり考えることを好むのだろう
と思う。


外国人と話しているとき、そこに一番「違い」を感じるのだなぁ。
「今が一番大切!」
という考え方を、どうも無責任だと感じてしまう自分がいるのです。