聴いたら必ず泣く。
私は生まれる時代を間違えたかもしれない。
新宿の「どん底」というバーで「古き良きという形容詞がぴったりだ」
と酔っ払いおじさんに言われた。



子供が育って年をとったら
俺より先に死んではいけない
例えばわずか一日でもいい
俺より早く逝ってはいけない
何もいらない 俺の手を握り
涙のしずく ふたつ以上こぼせ
お前のお陰で いい人生だったと
俺が言うから 必ず言うから
忘れてくれるな 俺の愛する女は
愛する女は生涯お前ひとり
忘れてくれるな 俺の愛する女は
愛する女は生涯お前 ただ一人




約束を、守る守らないなんてどうでもいい。

その後に、どんな不幸が訪れてもいいから、死んでもいいから、
荒っぽいほどの幸せを
みたいな言葉、太宰の小説にあったよね。
なんて小説だったかな。